サンバレー「ザ・キット屋」SV−9T
6GW8プッシュプルアンプ

「ザ・キット屋」さんのSV−9Tを制作しました。実にかわいい、見ていても綺麗なPPアンプです。出力は8W程度とこれまた十分なパワーがあります。今回のこのアンプ、私のキット制作の中で初めての手配線でした。今までのキットは、プリント基板を使っているのでかなり制作しやすかったのですが、アンプの筐体自体が小型と言うこともあり、制作はかなり難しい部類に入るでしょう。特に指の太い私にしてみると…まあ、指で直接ネジを回したりするわけではないので、関係ないと言えば関係ないですけどね…。


部品点数はPPアンプにしてはそれほど多くないような気がします。シャーシが青いのはまだ保護用のカバーが付いているからです。それを剥がすと…。


剥がしたら…出てきました!ステンレス製の美しい物です。鏡のようなシャーシに写って汚い部屋の天井がァァァ!恥ずかし…今更ですけど…。


以前に購入していた物ですが、右の銀色の物体がボックスレンチと言いまして、部品のナットを締めるための道具です。昔はペンチで回していたのですが、これはしくじるとシャーシに傷を造ってしまうのです。ここまで曇りのないステンレスシャーシは傷つけたくありませんから!RCAのジャックはゴムのバンドで押さえてボックスレンチを使い取り付けました。このジャックはかなり大まじめに付けておかないと、実際に使う時にプラグを回しながら抜き差しすることもあり、緩んできてしまうことが多いのです。このボックスレンチを使えば…か・ん・ぺ・き…!


ボリュームは爪を折らないと真っ直ぐには付きません、ニッパーで無理矢理折りました。


スピーカー端子、ボリューム、入力ジャック、電源スイッチ、ヒューズボックス。電源コネクタ、パイロットランプ、を取り付けた所です。右は裏側から見た所。

真空管ソケットをラグ端子とともにシャーシに取り付けました。右は表側です。…また天井がァァァ!



トランスを付けました。出力トランスとチョークトランスのデザインがそろえてあるので、スッキリと見えます。格好いいでしょ!


電源は小型のRコアトランスです。ノイズ防止のためでしょう、トランスをまるまる囲むようにシールド板を取り付けました。

電源周りの配線です。ブリッジダイオードにも空中配線なので結構大変でした。縦型の電解コンデンサーは+と−で線の長さが違うので、比較的間違えにくいと思いますが、この横で使うタイプは矢印だけが頼りなのでちょっと不安を覚えました。

ヒーター周りの配線です。単線のケーブルでの引き回しでした。

電源スイッチ周り、アース関係の配線。

内部配線は難しかったです。〜あ〜グチャグチャって感じですね。カップリングコンデンサーはビタミンQと言われる、かなり有名な…高価な物です。「ザ・キット屋」さんは、こう言う所にもこだわりが有るんですね。採算度返しで、良い物を造ろうという意気込みを感じます。

電源関係がシャーシの下の部分、真空管周りが上の部分となっているために、最終的にはこのような状態で作業をやらざるを得ませんでした。上下を合わせて完成させる時も、あっちこっちにケーブルが挟まって、素直にしまってくれないんです…。力ずくでは空中配線だから、部品同士でくっついて短絡する可能性もあるし…。


何とか、完成!この、真空管に火を入れる直前が緊張するんです。もしや、煙が出やしないか…変な音がしないか…ヒューズは…等々、気にしまくるのですが…。


取りあえず、問題なさそうでしたのでスピーカーに繋いでみます。いつも使っているポータブルのCDと先日ユニットを入れ替えてご機嫌な音に変貌した8cmフルレンジスピーカーを接続…電源を入れ、CDを再生…ンンン…鳴った〜!この瞬間が一番嬉しいですね!一生懸命造った物がいい音しているって言うのは、感動ですよ!皆さんも真空管アンプ製作を趣味にしてみませんか?

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